2022年3月13日午後、米原駅東口にある米原市役所本庁舎1階コンベンションホールで開催されました、『令和3年米原市文化財保存活用地域計画シンポジウム:「地域の宝」文化財を活かしたまちづくり』を聞きに行ってきました。
米原市文化財シンポジウムチラシ会場には、ご講演される立命館大学の矢野先生とその研究室の学生さん3名、実際活動されている3団体の代表の方々3名、シンポジウムコーディネーターの滋賀県立大学の市川先生をはじめ、約50-60名程度の聴衆の方々がお見えで、皆さん熱心に耳を傾けられていました。
下はプレゼン資料の表紙をスマホで撮影した物です。
登場する地名:杉澤:赤、番場:青、池下:緑、河内:オレンジの位置関係は、下のとおりです。
文化財シンポジウム地区Google-マップ-1杉澤遺跡のご講演では、学術的成果に加えて今回のお題である「文化財を活かしたまちづくり」の観点では、小学生発掘体験や地元の集会所での再現展示などを通じて「地元の方に知ってもらう」ことや、住民へのインタビューは遺跡専門家ではない方の方が面白い、再現展示するなど明確な目的があった方がよい、と仰られていました。尚、米原市役所YouTubeチャネルに詳しい動画がありますので、是非ご覧ください。この動画は2017年撮影ですが更に掘り下げた直近の発掘では、「縄文晩期後半の土器棺」が出土した報告がありました。学生さんの卒論プレゼンもあって頼もしかったです。
番場の歴史を知り明日を考える会のご報告では、番場地区全体を「屋根のない博物館:番場エコミュージアム」と称して、中山道62番:番場宿(62番目)、蓮華寺、武家屋敷跡(鎌倉時代)、鎌刃城(続日本100名城、全山石垣)、鎌刃城まつり(毎年5月・15年継続開催)、地元の河南小6年校外学習、琵琶湖一周のろし駅伝(毎年11月開催、昨年20回目)、 霊仙山トレイルランニング(35km、昨年第1回開催)、 番場資料館発行の月刊資料館だより発行など、様々な活動をされているお話が聞けました。
池下区史編さん委員会のご報告では、最初は古文書が読めなくて大変ご苦労された話から、区史完成後は、地区への誇り・愛着・魅力ある地域、伝統文化の継承意識の高揚、情報発信を継続していくと次々と情報が舞い込んで来て、新たな刺激・相乗効果を実感されたお話が聞けました。下は3月12日中日新聞朝刊びわこ版面の関連記事です。
河内まちづくり委員会のご報告では、河内の良さは「豊かな自然と一本道、そして川(梓川)で皆がつながって生きている」から河内の良さを知り・誇り、豊かな自然、歴史と伝統文化、生活文化、先人の知恵から「令和に見る河内百選」を発行、20代30代40代の若い世代も交えて活動されているお話が聞けました。今後も地域を愛し、誇りをもつこと 自分のできる事で貢献していきたいと仰られていました。(当委員会のその他の情報は2022年3月16日現在Web上では検索できませんでした)
今回このシンポジウムに参加して感じたのは、皆さん「ふるさとを本当に愛いしておられる」と言うことです。その気持ちが行動へ繋がり、それに共感された方々が、また次の共感へと繋がって行く。
このブログを通じてその繋がりの輪が少しでも大きくなって、ふるさと米原がもっともっと心温まる街へと繋がっていければ、と思い、これからももっと米原をPRして行こうと思います。
【2022年4月4日追加】 伊吹山テレビ2022年3月18日号で当シンポジウムが放映されていました。3分17秒あたりからの映像です。私もチラッと映っていました。。
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