米原市議会 令和3年第4回定例議会について考えてみた:一般質問編

ちょっと前になりますが、昨年(2021年)12月に令和3年第4回定例議会が開催されました。10月の市議会議員選挙で晴れて当選された方々にとっては、改選後初めての議会になります。1月26日に、市のホームページに「議会だより」がアップされ、この週末に全戸配布されると思いますが、伊吹山テレビの中継を録画して、私目線でまとめてみました。

一般質問は12月6日に7名、7日に7名の合計14名の議員がされました。議員定数が16名(2名減)となり、議長を除くと15名質問できますが、1名の方は何かの事情で質問されなかったことになります。

今回私も立候補(落選)しましたので、個人的に注目していたことがありました。それは、「選挙を通じて皆さんが主張された内容が、きっと質問されるだろう」と、言うことです。

以下は私が録画を見たかぎりではありますが、選挙で争点としていた内容を質問された議員が半分だったのは意外でした。正直ちょっとガッカリ。

「選挙期間中、演説で述べていた内容を質問します」と言われた議員3名
「選挙期間中・選挙後、住民の方々とお話・相談されたことを質問します」と言われた議員4名
特に具体的に言及されなかった議員7名

落選してしまったので負け犬の遠吠えなのですが、実は当選したら最初の議会で是非質問したいことが3つ(後援会入会リーフレットに記載していた項目です)あったので、てっきり皆さんも同じなのでは、と勝手に思っていました。その3項目は後程お話したいと思います。

一般質問項目を分類すると以下の表のようになります。分類の「子育て」「教育」「健康福祉」「地域振興」「行政議会」は、私が選挙時に使用していた分類です。

質問者項目数子育て教育健康福祉地域振興行政議会その他
3822131902
A氏3001101
B氏3001200
C氏2001100
D氏2000101
E氏3002100
F氏2000200
G氏2200000
H氏3011100
I氏3000300
J氏3011100
K氏3001200
L氏4002200
M氏3003000
N氏2000200
各項目別小項目(カッコ内数字は重複数) 「教育」:服育・幼稚園、「健康福祉」:COVID-19(5)・HPV(3)・障がい者・貧困・要支援・子供医療・地域医療、「地域振興」:公園(3)・道路(2)・米原駅東口(2)・三島池(2)・獣害・公共交通・農業・雪・空き家・公営住宅・IT・再生化エネルギー・給食・表彰、「その他」:総合計画・他自治体条例

議員の構成会派別に再分類してみると下の表のようになります。各会派でどこを重視しているのかが読み取れ興味深い傾向でした。

会派項目数子育て教育健康福祉地域振興行政議会その他
3822131902
保守系200061301
革新系7011401
共産6014100
公明3002100
無派閥2200000

ご覧のとおり、最大の時事案件であるCOVID-19関連、同じワクチン繋がりでHPV(子宮頸がん予防ワクチン)、公園整備や米原駅東口整備などが、複数議員・会派から質問され興味・注目度の高さが伺えます。またその他で個別案件の上位方針にあたる米原市総合計画に関する質問があったことも特筆すべきことです。

各議員の具体的詳細内容は、市ホームページ及び全戸配布の「議会だより」(添付PDF)をご参照していただくとして、全体を通じた私なりの分析・考察と前述の私が質問を予定していた3項目を通じて掘り下げてみます。

gikai_20220126

【 全体を通じた川嶋の分析と考察 】

現在もCOVID-19・オミクロン株の爆発的感染拡大が進行していますので、それ関連の質問が5名の議員の方々からされたことは当然の傾向と思います。その中でもブースター接種(第3回接種)や低年齢層(5歳から11歳)ワクチン接種は、当事者なので個人的にも関心があります。ここで私が重要と思うことは、過去の接種時に経験したこと(良かったことや課題だったこと等)を次に如何に生かすかなので、それを「引き出す質問」や「”市として今後独自に取り組む何か”を引き出す質問」をもっと突っ込んで欲しかったです。これはHPVも同じ傾向で、「国や県などの動きに準じた・・・」と返答されることを想定して「市としての今後の姿勢を引き出す質問」をされる観点では、少し物足りなさを感じました。

次に公園整備と米原駅東口整備ですが、この両者に共通する事は、市の事業基本計画となる「総合計画基本構想」とそれに付随する「都市計画マスタープラン」などにおけるこれまでの位置付けと現状の課題、住民の声・要望など総合的に且つ個別課題があるのであればそれらを考慮して質問して頂くことを私は強く希望します。

具体的には、質問に上がった公園は、「番場多目的広場」「米原緑地公園」でした。前者は立派な施設を最近オープンしたにも関わらず殆ど利用されていないこと、後者は敷地内の石や建設廃材出土等公園管理に関する内容でした。私が注目したことは、前者は今後の利用促進に関する質問のみだったこと、後者は管理事態は是正のみの質問だったことです。前者に関しては、確かにできてしまった施設が利用されない事はもったいないので利用促進は重要ですが、利用されないのは「促進」が足りなかっただけなのか、という事です。目的があってその場所に施設を建設したはずです。にも拘わらず利用されないのは、「需要と供給のバランス」をどこまで計画時に検討したのか、まで遡って検証しないと、「税金の無駄使い」になりかねないからです。後者も「利用者の安全」のため重要ですが、実際は殆ど利用されていないのが事実ですので、番場と同じ構図になります。

公園の話を突っ込んで書いているのは理由があります。

それは私が質問したかった3項目の一つが、「公園整備に関する優先順位」に関することだからです。私の自宅の目の前に「米原南公園」があり、私も所属している米原ステーションタウン自治会が市から管理委託を受けている公園なのですが、広大な敷地の多くは水はけが非常に悪く使用できない状態で、私が自治会長をしていた5年前から、自治会要望として最低限使用できるような水はけ改良を要望しています。しかし予算がないとの事で未だ全く目途が立っていない状況です。米原ステーションタウン自治会は100戸強世帯の多くが子育て世代で、現在小学生以下乳児まで約120人の子供がいるのですが、遊び場に困っている現実があります。「使用されない公園」が建設され「本当に必要な所は公園が不足している」ことから「優先順位の考え方」から理解し、必要に応じで是正する取り組みを提案します。

もう一つの「米原駅東口整備」に関しても、私が質問したかった3項目の一つでした。東口整備に関しては、昨年の市長選挙時に対抗案を既に提示しているのですが、当初計画である「宿場町構想」は頓挫したとのことなので、私は見直し(白紙撤回に近いですが)を選挙で主張しました。今回の質問は修正計画?の令和5年春プレオープンを前提にした質問に聞こえましたが、もっと踏み込んで質問して欲しかったです。

ところで今回の「議会だより」の1面に「米原駅東口駅前開発特別委員会」設置との記事がありましたので、今後委員会傍聴が可能でしたら参画し一市民として意見したいと思っております。

【 私が質問を予定していた3項目 】

3項目の内、既に2つは上のセクションで言及しました「 公園整備に関する優先順位 」と「 米原駅東口整備 」でした。もう一つは「米原市総合計画見直しに関して(過去5年の実績分析とその結果を受けた今後5年の対応)」です。

米原市総合計画は、10年計画の丁度中間5年目にあたり基本構想の見直し時期に来ています。この総合計画は、米原市の最上位計画なので、これまでの検証・分析を丁寧に実施し、今後5年間の運営に大きな影響を及ぼす内容と理解しています。これに関しては、第2回審議会傍聴、第3回審議会傍聴、パブリックコメントを提出していますので、このブログの別タイトルでアップ予定です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました