令和4年第2回米原市定例議会について考えてみた

2022年6月2日から28日にわたって令和4年第2回米原市定例議会が開催されました。いつもは一般質問を伊吹山テレビで録画して私なりの要約をするのですが、今回は「学校給食の無償化を求める請願」が出されていましたので、この案件に絞って考えてみることにしました。

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ちょっと古い話ですが、昨年10月の市議選に立候補した際の私の公約の一つに、「フードロス仕組み化等を通じて給食費を無償化します」を掲げました。

それは、「給食も義務教育の一環で、全ての児童がバックグラウンドに関わらず等しく且つ安心して提供されるべき」と言う考えと、「これからの未来を担う子どもたちは我々全員で育てるべき」と言う思いから来ています。

もちろん予算をどうすればいいのか、と言った課題はありますが、これも公約に書いた「バックキャスト型思考:未来に達成したい姿を定め、いかに実現させるかを徹底的に考え・実行」の発想をすれば必ず解決できます。何故なら目的がハッキリしているからです。

無償化は世の中の流れでいずれ将来訪れると思います。しかしそれを待っている行政と、リスクを適切に理解し実現したいと情熱を持って思考・実行できる行政のどちらが魅力的でしょうか?

その意味で賛否の結果に注目していました。

議会では、賛成意見と反対意見が述べられていました。正式な文言は後日、市のホームページから閲覧できますが、ここでは要約を下に記載します。

賛成意見:脱貧困、保護者の置かれた厳しい状況(賃金上がらず。今の子育て世代は就職困難世代)、少子化、地方でできることから実行(国の施策に先んじて)、滋賀県一子育てし易い街として、などを鑑みて、子育てに優しい街は中長期的にみて地域に還元、それが持続可能:サスティナブルに繋がる

反対意見:脱貧困は理解できる。しかし一定の所得がある家庭も含めて無償化する事は理解できない。富裕層からはもっと税金をとるべき。既に給食施設・調理人件費の50%を負担している。無償化より親・生産者・調理者への感謝の気持ちが大切。お金を払っているから残さない、無償化すれば残す。無償化すれば栄養バランスが崩れる。少子化への効果もなし、近隣市町とのサービス合戦の様相

上記をどのように解釈するかは、読者の皆さんに委ねたいと思いますが、どちらに米原市の未来を託せるか、と考えた場合、私は明らかに前者に期待を感じます。

採決結果は、賛成:5、反対:10 で否決でした。写真は伊吹山テレビライブ映像画面です。

賛成された方々は、請願提出会派議員・現在高校生以下のお子さんが居られる議員の方々でした。その世代の方々の想いが反映された結果で、今の民意だと思います。反対された方々は既に子育てを卒業され、かつてもっと経済的に厳しかった時代を乗り越えて来られた方々です。

私はプロフィールにあるように、20年以上前と今、子育てをしており、反対された方々と同じような時期も、当時と比較してとても充実している今も子育てを体験して、それぞれの気持ちが理解できます。が、、、

この結果が現実です。

でもこの一歩は確実に次の一歩に繋がります。

私もその一歩になり、希望が持てる未来の実現のために改めて行動したい、と思った瞬間でした。

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