勝手に米原市議会について考えてみた(3)

前回3月13日に投稿して以来、約2週間間が空いてしまいました。

この時期:年度末は、どこもそうかと思いますが、今年度目標に対する追い込みや、来年度の目標設定やらでサラリーマン本業が忙しく、一般質問の録画を夜中の空き時間を見つけて、1日一人分を数日間隔で見るのがやっとの状態でした。

さて一般質問は3月10日に開催され、7人の議員の方々が一人合計20分の質問時間を持ち、それに対する返答も同じ時間くらいあるので、一議員約40分かかって進行されていました。

数人の方がパネルをご用意されて、それを時折バックデータとしてご質問されていましたが、基本的には代表質問と同じで一問一答式で、これが議会のスタイルなんだな、と改めて思いました。

質問内容を今回も分類するとこんな感じです。(代表質問の時とチョット変えてみました)

質問者質問数コロナ関連教育福祉関連地域発展関連防災関連その他
1935335
E氏33
F氏422
G氏211
H氏312
I氏321
J氏211
K氏211
教育福祉関連:生活保護・無医地域・介護保険値上げ・青年支援・フリースクール、地域発展関連:環境こだわり農業・東口再開発・企業誘致、防災関連:霊仙山山道崩落・防災システム・原子力災害対策、その他:伊吹山観光・トイレ様式化・獣害対策・働きやすい市役所・ルッチプラザ

今回質問に立たれた7名は、70歳台が2名、60歳台が4名(内3名は65歳以上)、40歳台が1名でした。一般質問はその方々のポリシーや想いなどを背景に自主的にされると思っていますので、皆さん個性がある質問が多く、興味深かったです。

その中で気になった内容をいくつか私目線で紹介します。

最初はデータを分析すれば予測できたり、自分で調査できると思われる質問。開業医の高齢化に伴う閉院で無医地域になる件、高齢化に伴う介護保険料値上げ、小学校・中学校・市施設等のトイレ様式化実績、原子力災害に備えた安定ヨウ素剤備蓄数、ルッチプラザ20周年がそれに該当するのですが、前の2つはその時点の事実から5年10年後を予測できるので、事態が悪化する前にどのような施策を実施するか、を私なら質問・提言したいです。後の3つは、現地・現場に行ってヒアリングして事実を把握していれば、計画や目論見に対するギャップに着目した質問ができると思います。

次は企業誘致。この内容は再選された市長に対して今後4年の市政課題に関しての質問内と、青年支援の質問内に出てきて、質問議員も返答市側も、企業を誘致して雇用機会を増やさないと、人口減少や青年支援にならない、という漠然とした内容でした。20世紀の高度経済成長期やバブル経済時は、全国津々浦々に「〇〇工業団地」なるものが建設され、主に「製造業」が誘致され地方の雇用機会増加に貢献してきたことは事実ですが、人口自然減や第3次産業比率の増加、コロナ禍でのリモート中心の働き方への変化の今、「何にターゲットを絞って誘致するのか」まで踏み込んで議論しないと、真の対策には繋がらないのでは、と感じました。私なら新幹線停車駅を有している地域特性から、必ずしも都会である必要はないが、一定のアクセス利便性を確保する意味で、「ITやコンサルティング関連」に特化した誘致をインフラ整備と抱き合わせで行い、「IT・サービス産業都市:米原」創出を提言したいです。

最後に子供達の不登校について。これはフリースクールに関する質問に出てきたのですが、米原市でも小中学生で計50名弱の子供達が、そのような状況である答弁があり、決して他人事ではないな、と感じました。質問者はフリースクールがその子供達の受け皿の選択肢の一つなので、市に対してその姿勢を中心にお話されたのですが、私は「なぜそのようになってしまったのか真因を把握して、事前にケアすることと抱きあわせ、未然防止と受け皿選択肢両面からアプローチすること」が、その本人や保護者の方々にとって大切なのではないか、と感じました。きっかけは個々人バラバラかも知れませんが、細かく分析すれば共通項があると思います。もし対応する組織が複数存在していて、その間の連携が不足して各々個別の対応をしていた場合と、連携または統括する部門が把握していた場合では、対策内容が違っていたかも知れません。私は現在品質保証部門に籍を持ち、以前もどこかの投稿でお話した記憶があるのですが、顧客クレームのような「発生した後の対応」から、事実とデータ解析から真因を探り「未然防止」を如何に進めるのか、に、仕事内容が大きく変化している(実はさせています)ので、同じ発想を行政にも展開すれば、きっと我々はより幸せになれる、と信じています。

市議会は既に25日の本会議で閉会していますが、その模様は録画していますので、なるべく早く確認して、「勝手に米原市議会について考えてみた(完)」として投稿します。

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