米原市都市計画審議会(第37回:2022/02/28)

この度米原市都市計画審議会委員を務めることになり、2月28日に開催された審議会に参加してきました。

委員は学識経験者の方が5名(再任2名、新任3名)、市議会議員の方が3名(全員新任?)、関係行政機関の方が1名(新任?)、市民から3名(再任2名、新任1名:私のことです)、市の関連組織から部長さん・課長さん及びご担当者2名でした。

具体的内容は、「特定用途制限地域における建築物等の制限に係る特例許可」の審議と「過去3年間の米原市における民間開発の動向」の報告でした。

前者の「特定用途制限地域における建築物等の制限に係る特例許可」の審議は、既設の複合アクティビティ施設の横に新しいレジャー施設を拡張する計画なのですが、その土地には使用制限が付いており、その新しいレジャー施設は「建築してはならない建築物」に該当するので、特例許可を審議する内容でした。

私を含めて各委員さんから様々な視点で意見が出て、活発な議論の結果、以下の条件付きで認可することになりました。(条件付き賛成:10名、反対:1名、欠席:1名)

その条件は、①周辺住民に十分な説明を実施し納得してもらうこと、②安全性を確保すること、③環境面へに影響を定量的にアセスし、必要な対策を講じること、です。

私は現地を見に行ったのですが、先日来の雪がまだ沢山残っていたので、詳細までは確認できませんでした。ただ設置場所の近くに住宅団地や民家が点在しているので、①と③に関しては確認しないといけないな、と思って意見しました。

①の周辺住民への説明と納得に関しては、メリット・デメリット・考えられるリスクなどを丁寧に説明し納得いただく事は、何事にも必要と思います。ともすると説明がされた時には、すべてが決定していて住民が意見を挟む余地がない状況は避けて頂きたいです。

③に関して私が現地を見て感じた事は、騒音と土壌汚染でした。発生する音はその程度如何では騒音になる場合があります。営業時間までは説明ありませんでしたが、夜間の場合は更に気になるところです。これは数値で示せますので、想定数値を算出し①で説明して頂きたいです。土壌汚染に関しては調査対象面積(3,000m2)未満は調査対象外とのことでした。

②は別の市民委員の方のご意見で、聞いていて関心しました。新設レジャー施設は高い柵が設置される図面になっていたのですが、それが災害(地震や台風等)で倒壊しないような安全対策の有無に関してです。何年か前に千葉県のゴルフ練習場の柵が台風で倒壊して近隣住民に多大な被害を与えた件を例にお話しされていました。

私個人的としてこのようなレジャー施設は大歓迎ですが、私が日々仕事で実践している「三現主義・五ゲン主義」(三現:現場・現物・現実)(五ゲン:三現+原理・原則)を大原則に、「事実から考え・確認することで、『真実・真因』に切り込んでいきたいと思います。その先には必ず皆さんの「笑顔」が待っていると信じているので。。。

後者の具体的内容は、「過去3年間の米原市における民間開発の動向」の報告でした。

日頃あたりをうろうろしていると、ちょこちょこ宅地化されている場所がありますが、宅地化は旧米原町旧近江町のみで、旧山東町旧伊吹町はありませんでした。

ニーズの観点では旧米原町旧近江町のそれぞれ米原駅坂田駅近辺なので、今後もその傾向が継続することが予想されますし、実際米原駅西口から徒歩5分程度にこれから4年くらいかけて合計179区画の宅地開発がされるお話がありました。また旧米原市役所米原庁舎もワクチン接種が終了次第解体整地され宅地化される計画です。

ここでもう一つのニーズがあると私は思っています。

それは「空き家をリフォーム・リノベーションして住みたい」というニーズです。

私は米原ステーションタウンと言う新規宅地開発されたところに住んでいますので、駅近を最優先として新築物件にしましたが、かつては古民家、特に茅葺屋根の古民家を内部だけリフォーム・リノベーションした物に興味を持っていました。

リモートワークが当たり前になった今、都会よりもゆっくりした時間が流れる田舎で子育てや人生を謳歌したい方が増えている事実があり、実際柏原地区ではその現象が始まっています。

どちらも人口転出過多脱却の足掛かりの方法として有効ですので、意図的に並行して加速させるにはどうしたら良いか、私なりに今後も考えていきたいと思います。

この委員の任期は2年間です。この間、様々な案件を「三現主義・五ゲン主義」(三現:現場・現物・現実)(五ゲン:三現+原理・原則)を大原則に、私なりに務めていきたい、と今とてもワクワクしています。他の市民委員の方々の意識もとても高く、お互い積極的に議論して高めて行ければ、と思っています。。

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